18祭で一歩踏み出す勇気を

この文章はNHK 18祭 先輩たちのうしろ姿にMATSUくんが寄稿したものと同じ記事です。元記事はこちら

 「何か面白いことないかな」そんな軽い気持ちでネットサーフィンをしていると、18祭の情報が私の目に飛び込んできた。しかもアーティストは当時私がハマっていたMrs. GREEN APPLE。自分の人生に新たなスパイスを入れたい、全国の同世代と関わって自分の視野を広げたい、そんな思いで応募した。

 私はピアノや合唱を中心に音楽活動をしている。メッセージ動画では音楽活動に対する思いを語った。私自身、音楽活動をする中で不安意識をもっており、周りに流されて自分の音楽を確立できないことが多かった。そこで、パフォーマンス動画では、今の自分の本音を込めた「自分だからできる音楽」をピアノでパフォーマンスした。当時はどんな結果になるのかと不安な中、収録に臨んだ記憶がある。

 そして迎えた選考結果の発表。正直こんな自分が通過するとは思わなかった。もっと他に選ぶべき人がいるだろうと思っていた。でも通過したからには、悔いなくやってやる!という思いが湧いた。実際、オンライン交流会、練習会、そして本番でたくさんの人と交流して、自分の活動に対するモチベーションを上げられた。中には自分の活動に対して「すごいね」と言ってくれる人もいて、自己肯定感を高めることにもつながった。

 出会った仲間とたくさん交流して、絆を深めて迎えた本番。1000人の一体感は言葉で表せないほど圧巻だった。みんなの本音のこもった歌声に私は思わず感動した。「自分は一人じゃないんだ」ということを改めて認識できた瞬間であった。

 18祭を終えた今も音楽活動を続けているが、応募する前とモチベーションが変わったと感じている。その証拠に今は、ソロでのピアノ演奏だけでなく、他の人とのコラボ演奏といった、より大規模な企画にも力を入れるようになった。自分に自信が付き、もっと広く音楽活動をしたいと思うようになったからだ。初の試みとなる部分もあって不安もあるが、18祭を通った自分ならできると信じて、企画に励んでいる。ソロ演奏もこれまで以上に力を入れており、自分だけでなく、周りの人が楽しめる音楽づくりを目指して努力している。合唱活動も続けていて、今は正指揮者として団の音楽づくりを牽引する役割を担っている。周りからあれこれ言われることもあるが、18祭の時の自分を思い出し、まずは「やりたい音楽」を伝えるよう努力している。それがどういう結果になるかは分からないが、まずは自分の意見をぶつけることで、自分や合唱団にとっての最善策を見つけられるようになったと感じている。

 最後に、今応募しようか迷っている人は、思い切って一歩踏み出してほしい。「自分なんか…」と思うかもしれないが、必ずいい未来が待っているから。少しでも多くの人がこの文章を読んで、前に踏み出す気持ちになっていれば光栄である。


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